離乳食。この辺も新生児糖尿病のツラいところ。やったね!
で、なぜ面倒なのでしょう?
摂取した糖質と血糖値に応じてインスリンを調整しないと
フツー、薬って食後に1錠とか、1日3回とか、わかりやすく処方されます。しかし、インスリン(我が家は ノボラピッド)はそうはいきません。
食べた(食べる)量と、インスリン量と
患者さんによって、インスリン1単位でどれだけ血糖値が下がるかが違います。んで、糖質1g食ったらどれだけ血糖値が上がるかも、違います。ということなので 食事のたびに糖の摂取量から、インスリンの量を決めなければならない んですね。こりゃ大変だ。正直、オレは糖質なんてを考えたこともない…。
現在の血糖値と目標血糖値のズレも一緒に補正
食前に血糖値300、目標が120だとする。そんときは、血糖値を180下げるインスリン量をインスリン効果値から算出して、さらに食った分の糖質比やカーボ比と合算して注入します。
残存インスリンも考慮する
皮下に入ったインスリンは、完全になくなるまで数時間かかります。ボーラスしてしばらくはインスリンが皮下に残って、じわじわ効いてるってことですね! これが残存インスリン。 なので、残存インスリンの量も考慮して、インスリンを投与する必要があります。残存時間は年齢・体格・体質…などによって違うので、先生に聞きましょう(通常は2~4時間で残存が無くなる想定とするのかな)。
SAPだとらくらく
まぁ手動だとクソめんどくさいのですが、Minimed 640Gには ボーラスウィザード
という各種サポート機能があります。
このように、血糖値と糖質量を入力するだけでOK! 設定されたパラメータと残存インスリンを計算して、インスリンを追加投与(ボーラス)してくれます。便利ですね。
計算自体はまぁ算数なのですが、ミスなどが起こるととても怖い。つか、めんどくせぇ。信頼性の高い医療用システムに頼れるのは、とってもありがたいですね。インスリン過剰に関しては スマートガード
も対応してくれます。
つうか…人間(健常者)の体って、これ以上のことをフルマネージドでやってるんですよね。すごくねぇ?? どうなってんでしょうね…。
教育入院中によく覚えておくと楽かも
この辺の概念や計算は、教育入院中に練習することになると思います。我が家は実際に看護師さんと、哺乳量や離乳食の糖質を計算してチェックしていました。基準となるパラメータの単位や関係などを、よく覚えておきましょう! 割とマジで。
いやまぁ、乳児抱えつつ、大変ですけどね…。
夫婦で覚えましょう
シングルではないのであれば、絶対にパパママふたりで覚えましょう! 何かあったら詰むかもなので。
糖質を計算しなければ
インスリン効果値・糖質比 とか、基礎インスリンや残存インスリン時間… などは、入院中に先生がいろいろ考慮してインスリンポンプに設定してくれると思うので、とりあえずよい。しかし、子に飲ませた・食わせた糖質量は、親の範疇に入ります。おいおい、離乳食どーすんだよ…? 管理栄養士が作ったものはもう出てきません。自分で計測して、自分で作らないといけない。クワー
そこでカーボカウント
それでは、とりあえず有名な先生の本を買ってみましょう。
かんたんなのがいいですよね。
さらにかんたん…とはいかねぇんだな、コレが
どんな感じかなーと読み進める。しかし、チャプター2の冒頭(最初から数ページ)で速攻弾かれる。
おおざっぱにカウントすることを推奨します。そうすることで、糖質量の推定が簡単になります。最小のカウントも0.5刻みで十分だと思います。つまり乳幼児以外の患者さんでは 、5g未満の誤差はほとんど意味がありません。
乳幼児は!! 簡単じゃダメッスか!!!
…つか 10g/カーボ で計算してる時点で気づけって話だ。うちの次男、そもそも1食当たり糖質5~20g程度。せいぜい0.5(5g)刻みではかなりズレるかなぁ。インスリン効果値とか、まさにケタ違いの400だし。買う前に少し考えればよかった…。
とはいえ、カーボカウントなどの基礎知識は得られます!
単純に糖質を計算するだけではない…というのが、読んでよくわかった。またSAPやCGMについても記載があるので、参考になります。教育入院の復習にもぴったり!
基礎的な話から具体的な糖質予測からのインスリン算出、ボーラスの食前食後タイミングでの変化、最後はタンパク質や脂質は血糖値に影響する? という話まで進む。当事者家族は読んでもいいかもしれませんね!
あと、主治医先生がポンプに設定している値は妥当そう、というのも、わかった。まぁ、結果的に買って正解だな。
アプリもない…かなぁ…。
調べてみても、カーボカウント、みたいのはなさそう。
ソフトウェアにも規制があるのか。まぁ、バグあれば重大な影響が出ますしねぇ。
入院時に聞いた、先生のアイデア
1キューブあたりに 糖質1g とする方法
こんな感じスね。
ふむ、これだと一回作っちゃえばやりやすいですね。まぁ、キューブ作る計算はめんどくせぇえけどな…。
何を基準にして計算する?
計算するにしても、だいたい 食品名 栄養 炭水化物 とかでググるじゃないですか。書籍を見てもいい。
でも、だいたいこんな感じになる。
作るたびにいちいち検索すんのも面倒
糖質以外のデータが出るのも面倒
炭水化物か糖質か食物繊維か利用可能炭水化物なのか曖昧な時もあって面倒
単位が100gで統一されてなくて面倒
もう全部面倒。
無理。
ちょうどよさげなデータが!
オフラインでガッと検索できて、グラム当たりの糖質がわかればヨシ! 他のデータはいらん。Excelからも拾いたい。
クレンジング済み! キャーステキ!! ひとまずはこれを加工して使ってみようかと思います。
ダウン症もね!!
面倒な離乳食が、新生児糖尿病でクソ面倒になったところで、ダウン症でさらに面倒になる! やったぜ。
ダウン症の離乳食については、当ブログの趣旨ではないので…この辺を参考にするとよいかもですね。
ダウン症の患者会などでお話を聞いてみるのも、良いかもしれません。
そういや、病院の栄養士さんにはコレをすすめられたかな?
実際に使うと、ほぼ板です。ペラッペラなスプーンなので、気長にやりましょう。完食なんて考えないようにしています。